376-8515 群馬県桐生市天神町1丁目5番1号
TEL:0277-30-1181 FAX:0277-30-1192



巻頭言
産学連携の推進と独自の知財本部機能の発展を志向しよう
産学連携・先端研究推進機構の設置について
 
地域共同研究センター活動報告
平成17年度地域共同研究センター活動報告
「目利き」のアドバイスは役に立つのか?
 
分室報告
海外との学術交流と産学連携
平成17年度開催の「起業塾in県庁」大学が起業を目指す人々を後押し
医工連携を振り返って
工学部産官学推進戟略室の発足
 〜外部資金獲得に向けて〜
 
地域と連携
大嶋電機製作所に於ける『技術開発への思い』
環境にやさしい眼鏡塗装について
アレルギー対策住宅の共同開発
 人に優しい次世代型健康住宅
両毛発「メイド・イン・ジャパン」
 −人にやさしく安心な繊維−
技術を支える技能 −町工場の事例から−
 
研究会シリーズ
中国ビジネス研究会報告
中国の知的財産制度の概要及び模倣品の現状について
燃料電池の創りかたサロン報告
もの作りフォーラムin群馬報告
廃石膏ボード再資源化研究会
 
金融機関との連携活動
金融機関の提携状況
SMBC経営懇談会ビジネス交流会を開催
ぐんま信用金庫と産学連携交流会を開催
中小企業金融公庫の中小企業懇談会に参加
東和新生会ビジネス交流会の開催
 
平成18年度科技振セミナー
平成18年度科技振セミナーの内容が決まる
平成18年度科技振セミナー
産業シリーズ逆問題の応用−かくれているものを知る装置の開発
 
インキュベーションニュース
潟潟Aライズ 〜大学発ITベンチャ起業として〜
 
研究報告
皮膚科における産学共同研究
群馬県自転車利用推進事業基礎調査
住居環境改善が、呼吸器・アレルギー疾患患者の症状・免疫能・肺内活性酸素量改善に与える影響の検討
桐生ファッションウイークにおけるICタグ高度利用試験〜総務省支援における実地試験〜
超低Nox燃焼器の開発
流れのレーザ計測の紹介!
ディジタルライブラリヘの遠隔アクセスによる津波野外調査支援システム
膨張コンクリートの魅力ー効果の定量化
誘電特性による新規分離技術
炭化ケイ素を耐熱材に
新潟県中越地震から得た地盤災害の教訓
 
コーディネータ報告
コーディネーター活動は組織と協働して 平成17年度のコーディネーター活動のなかで
コーディネーター活動報告
 
高度技術研修
ナノテク概論と計測技術とその実習
品質工学と技術経営
 
地域結集型共同研究事業
群馬県地域結集型共同研究事業『環境に調和した地域産業創出プロジェクト』
 
知的財産戦略室報告
群馬大学の特許出願等の状況について
群馬大学出願特許登録第1号について
 
工学部シーズ集
工学部のシーズ集があります
 
【CENTER NEWS 2006年6月号より】



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工学部電気電子工学科 助教授 本島 邦行

 平成17年11月5(土)及び6日(日)の二日間、総務省主催による「地域におけるICタグの高度利用及び自立分散協調型ネットワーク構築に関する調査検討会」の実地試験が、毎年10月下旬から11月初旬にかけて桐生市内各所で開催されている「桐生ファッションウィーク」を会場としておこなわれました。この調査検討会では、桐生のような中規模地方都市で開催されるイベント会場を試験場として、高度情報化技術であるICタグ(RFID)やピアツーピアネットワークの地域コミュニティにおける有用性を検証し、ユビキタスネットワーク時代における地域情報化の推進モデルを提案してゆくことを目的としています。この調査検討会は、総務省が主催し、慶應義塾大学環境情報学部の國領二郎教授を座長に、早稲田大学の松本充司教授、NPO桐生地域情報ネットワークの塩崎泰雄理事長、有限会社ブレスの小保方貴之代表取締役、群馬大学工学部の弓仲康史助教授らを主たるメンバーとして、4つの大学と5つの企業、桐生を中心とする複数の地域団体が参加する実地試験となりました。

 実地試験は、桐生市本町二丁目の有鄰館をメイン試験場として、桐生市内数カ所に端末を設けてICタグを利用したイベント会場の情報取得や、口コミ情報の掲載、電波ポスターによる案内など、高度情報化技術を用いた実地試験システムの地域コミュニティにおける社会的有用性が試験されました。この実地試験システムを利用するための「鍵」となるICタグは、事前配布分と当日分をあわせた約1500個が、来場者の中から参加を希望した方に配布されました。今回の実地試験で利用したシステムは、利用者が事前に自分の趣向情報(見る・買う・食べる・参加する)を登録しておくことで、各イベント会場に設置された端末(パソコン)にICタグをかざすだけで、その人に有用なイベント情報を得ることができるネットワークシステムで、NTTネットワークシステム研究所の星合隆成氏(平成18年度群馬大学地域共同研究センター客員教授)の提唱するSIONET構想に基づくものです。また、各イベント会場の情報を「口コミ情報」として携帯電話のメールでアップロードすることで、会場内の端末からその「口コミ情報」を閲覧することができるようになっていました。今回構築したネットワークシステムの利用者側から見た有用性、問題点等を明確にするために、ICタグを利用した方には利用終了後にアンケートに答えてもらい、今後、地域における高度情報化ネットワーク構築のための重要な資料としました。このような試みを地元桐生市で実施できたことは、非常に有益であったと思っております。

ICタグを登録する参加者(桐生市有鄰館)


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